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「高送りカッター」について、そしてその特徴や利用方法について、少ない切込み量で高速加工を行うことで、エンドミルでの振動(ビビり)を抑制しながら効率的に加工を進めるという点がポイントです。
具体的な数値を見てみましょう
- Φ20 高送りカッター:工具の直径は20mm。高送りカッターは、送り速度を速く設定することで、切削効率を高めることができます。
- 回転数 4500rpm:工具の回転数が4500rpmであることから、比較的高速で回転していることがわかります。
- 送り速度 10000mm/min:送り速度が10000mm/minと非常に速く、通常の加工よりも高いスピードで作業が行われています。
- 切込み量 0.5mm:切込み量が0.5mmと少なく設定されており、高速で加工するための条件を整えています。
材料はA5052で、これはアルミニウム合金の一種です。A5052は加工しやすく、軽量で腐食に強いため、薄板や複雑な形状を高速で加工する際に最適な素材です。
1mm厚の薄板で加工の際にビビりが出る問題:
薄板の加工では、工具と素材との接触部分が少ないため、加工中に振動(ビビり)が発生しやすくなります。特にエンドミルでの加工時に振動が問題となることが多いため、高送りカッターを使うことで、速い送り速度を実現しつつ、少ない切込み量でビビりを抑制することができます。
高速加工(送り 10000mm/min)の利点:
- ビビりの抑制:少ない切込み量で加工しつつ、送り速度を速くすることで、振動が発生しにくくなります。
- 効率的な加工:高速で加工することができるため、加工時間を短縮できます。
- 深リブの加工:35mmの深リブ加工でも、高送りカッターを使用することで、難しい加工を効率的に行うことが可能です。
まとめ:
薄板の深リブ加工や高速加工が求められる場合、高送りカッターは非常に有効な工具です。特に振動を抑えて安定した加工を実現するため、送り速度を速く、切込み量を少なくする設定が求められます。